2026年5月5日火曜日

スズランの丘で海を見ていた日

スズランの丘で海を見ている黒猫と浴衣の美女

それだけなのに、なぜか時間がゆっくりになったような気がした。

白い小さな花が足元いっぱいに咲いていて、風が吹くたびに、そっと揺れる。
その揺れ方が、とても静かだった。

となりには黒猫が座っている。
何かを言うわけでもなく、ただ同じ方向を見ている。

海は透きとおるように青く、遠くのほうまで光を抱えていた。
波のきらめきが、空の明るさを少しずつ映している。

見上げると、五月晴れの空が広がっていた。
青く澄んだ空に、白い雲がふわりと浮かんでいる。

強すぎない光。
静かな風。
小さな花。
となりにいる黒猫。

特別なことは何も起きていない。
けれど、こんな景色の中にいるだけで、心の中にたまっていたものが少しずつほどけていく。

きっと、癒しというのは、大きな出来事ではないのだと思う。

海を眺める時間。
風に髪が揺れる音。
花がそこに咲いていること。
猫がとなりで静かに座っていること。

そういう小さなものが重なって、心をやわらかくしてくれる。

スズランの丘から見える海は、どこまでも明るかった。
でも、その明るさは騒がしくなくて、ただ静かに、こちらを包んでくれるようだった。

今日は何かを急がなくてもいい。
何かを証明しなくてもいい。

ただ、この青い海と空を見ていればいい。

そんなふうに思える一枚だった。


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