空を見上げた瞬間、
そこには数えきれないほどの鯉のぼりが泳いでいた。
青い空を背景に、
赤や藍色や黒の鯉のぼりが、
風を受けながら大きくうねっている。
まるで川ではなく、
空そのものが流れているようだった。
下には静かな川があり、
遠くには山並みが見える。
昔ながらの家並みと、
初夏の光と、
風に揺れる鯉のぼり。
それだけなのに、
なぜか胸の奥が少し明るくなる。
鯉のぼりは、
ただの飾りではないのかもしれない。
子どもの成長を願う気持ちや、
家族の幸せを願う気持ちや、
これから先も元気に進んでほしいという思いが、
布の形をして空へ上がっている。
たくさんの鯉のぼりが並んでいるのに、
不思議と騒がしくはない。
むしろ、
とても大きな祝福の景色を見ているような気がする。
風が吹くたびに、
鯉のぼりは少しずつ形を変える。
そのたびに、
空の中に命があるように見える。
もし本当にこんな景色があったら、
きっと立ち止まって、
しばらく何も言えなくなると思う。
写真に残したいというより、
心の中にしまっておきたくなる。
そんな、
あったら少し国宝級だと思える鯉のぼりの景色だった。
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