朝と夕方のあいだみたいな、
やわらかい光の中で、
彼女はふと足を止めた。
京都のような古い街並みの上に、
色とりどりの気球が浮かんでいた。
赤、青、黄色、ピンク、紫。
まるで誰かが、
空いっぱいに夢を並べたみたいだった。
石畳の道も、
木の格子も、
遠くに見える塔も、
いつもより少しだけ特別に見えた。
何か大きな出来事が起きたわけではない。
ただ、空を見上げただけだった。
でも、その一瞬で、
気持ちが少し変わることがある。
同じ道を歩いていても、
見上げるものが違えば、
世界の見え方も変わる。
彼女の横顔には、
驚きと憧れが混ざっていた。
届かないものを見ているようで、
でも、あきらめている顔ではなかった。
むしろ、
まだ自分の中にも、
何か浮かび上がるものがあると
気づいたような表情だった。
気球は、
地面から少しずつ離れていく。
急に高く飛ぶわけではなく、
ゆっくり、ゆっくり空へ向かう。
その姿が、
夢に少し似ている気がした。
すぐに叶うものばかりではない。
派手に進む日ばかりでもない。
けれど、
ほんの少し軽くなれた日が、
あとから大きな始まりになることもある。
この画像を見ていると、
そんなことを思う。
きれいな景色は、
ただ眺めるためだけにあるのではなくて、
心の向きをそっと変えてくれるものなのかもしれない。
今日の空にも、
まだ見えていない気球が浮かんでいる。
そう思うだけで、
少しだけ前を向ける気がした。
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